ブラックハットSEOとは?リスクやペナルティ、ホワイトハットSEOとの違いも

ブラックハットSEOとは
  • URLをコピーしました!

自社コンテンツを検索エンジンの上位表示させるため、Web担当者は日々SEOと向き合っていることでしょう。しかしながら、稀に不正なやり方で成果を急いでしまうといったケースが見られます。「ブラックハットSEO」と呼ばれるそうした手法は、一時的には上位表示されますが、厳しいペナルティを受けてしまう場合がほとんどです。

本記事では、ブラックハットSEOの代表的な手法を紹介しながら、ペナルティやリスクについて見ていきます。Googleの公式ガイドラインやホワイトハットSEOも解説しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

マケドリを運営する株式会社SOHAは、マーケティングの総合支援をいたします!

\【限定5社】マーケティング無料相談受付中/
  • SEOを強化したい
  • SNSを伸ばしたい
  • ブランディングを強化したい
  • ECで売上を伸ばしたい
  • Web広告で売上を上げたい

上記に当てはまる企業様は、ぜひ一度ご連絡ください

ブラックハットSEOとは

まずは、ブラックハットSEOがどういったものかについて解説します。Googleが推奨するガイドラインや、ホワイトハットSEOとの違いなどと比べながら見ていきましょう。

ブラックハットとホワイトハットとの違い

ブラックハットSEOとは、検索エンジンのアルゴリズムを調べ、仕組みの穴をついた裏技的な手法です。コンテンツの内容を重視するGoogleの方針に反し、コストをかけずに作った質の低いコンテンツの検索順位を上位表示させることで、アクセスや広告収入などを稼ぎます。

Googleは以前から、効果的なSEO対策の方針を示したガイドラインブックを公開しています。SEO対策の基本が初心者でもわかるように網羅されいるもので、誰でもアクセス可能です。ブラックハットSEOはこのガイドラインを無視しアルゴリズムのみに着目した手法ともいえます。

また、ブラックハットSEOとは対となる「ホワイトハットSEO」というワードもあります。ホワイトハットSEOとは、Googleの公式ガイドラインに沿って、検索エンジンが理解しやすいサイトを構築し、ユーザーに有益なコンテンツを提供しようとするSEO対策です。

ブラックハットSEOのよくある手法

ブラックハットSEOでよくある手法を見ていきましょう。ここでは、次の5つを紹介します。

被リンクの大量設置(ペイドリンクなど)

検索順位決定のプロセスで現在でも大きな要因となっている「被リンク」を、Googleが認めていない不正な方法で増やすことです。他サイトからお金を払ってリンクしてもらう「ペイドリンク(有料リンク)」などはその代表例です。ただし、被リンクを得る施策自体がブラックハットSEOというわけではありません。良質なコンテンツを作り、自然な被リンクをたくさん獲得できれば、SEOに大きな効果が見込めます。

コピーコンテンツ

検索エンジン上にアップロードされている他サイトのコンテンツ内容をそのままコピーして自社コンテンツに使うことです。上位表示されているコンテンツはその時点で「Googleに高く評価されている」ということなので、そのままコピーして同等の評価を得ようとします。

隠しテキストや隠しリンク

隠しテキストや隠しリンクといった手法もあります。サイトを訪問したユーザーが見にくい文字や認識しにくいリンクなどをページ内に仕込む手法です。背景と同じ色や人の目では見えない極小のフォントを使った文字、文字色と同じ色や画像の一部だけをリンクにする、といった方法があります。

キーワードを不自然に詰め込んだ文章(ワードサラダやキーワードスタッフィングなど)

SEOに有効なワードを不自然に散りばめた文章もブラックハットSEOの代表的な手法です。自動プログラムなどで簡単に作れてしまうため、低コストで大量のコンテンツを作成できます。「情報量の多いサイト」は高い評価を得やすいというアルゴリズムを悪用した方法です。

また、似たものとしてSEOに有効な対策キーワードを過剰に詰め込む手法もあります。ページ内のキーワード数が多いほど「キーワードとの親和性が高いコンテンツ」と評価され、検索上位に表示されているために、不正をするつもりがなくても、ついやってしまいがちな方法のひとつです。

検索エンジン向けの特別なページを表示する行為(クローキング)

クローキングとは、Webサイトへのアクセスが「人間」か「BOT(検索エンジン)」かを判断し、それぞれに異なるコンテンツを表示させる手法です。クローキングを使うと、検索エンジンに対しては通常のページのように装い、人がアクセスしたときのみ詐欺広告などを表示させるといったことが可能となります。

ブラックハットSEOのリスクとペナルティ

ブラックハットSEOを行ったと判断されたサイトやコンテンツは検索エンジン側からスパムサイトとみなされ、ペナルティの対象となってしまいます。ペナルティの内容は、「検索順位の大幅な下降」や「検索エンジンのインデックスから削除」といったもので、サイトがほとんど機能していない状態にまでなってしまうでしょう。

ペンギンアップデートとパンダアップデート

過去には、ブラックハットSEOのような手法が横行したことを受け、Google側も対策を実施しました。代表的なものが「ペンギンアップデート」と「パンダアップデート」です。

ペンギンアップデートではおもに自動プログラムのようなスパムや被リンクの購入といった低品質なリンク構築を行っているサイト、パンダアップデートではコピーコンテンツやユーザーから役に立っていないと判断されている低品質なサイトの検索順位を下げる仕組みを検索エンジンに導入しました。

その後も、Web担当者たちの頭を悩ませているSEOですが、Googleはあくまで「検索エンジンはユーザーのためにある」を念頭にこまかな対策を続けており、今日のGoogle検索サービスがあります。仮に、今現在上手く機能している手法でも、ガイドラインから大きく外れたものは、のちに「ルール違反」と判断される可能性が大きいでしょう。

参考:Google 検索のコア アップデートとウェブサイト

Googleガイドラインを遵守した「ホワイトハットSEO」

Googleからスパム認定されないためにも、正しいSEO対策を理解しておきましょう。ここからは、ホワイトハットSEOの具体的な解説をします。

コンテンツは検索ユーザーのためにある

Googleは「検索エンジンはユーザーのためにある」という理念のもと、ユーザーの検索意図に沿ったサイトを表示したいと考えています。Googleを介したサイト運営を行う以上、ユーザーの検索意図を満たした有益なコンテンツを制作しなければ、成果は期待できません。ユーザーの検索意図を満たすコンテンツとは、E-E-A-Tを重視したサイト作りを意味します。

E-E-A-Tとは「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trust(信頼)」の4つの評価基準の頭文字をとった言葉で、Googleが独自に定めたサイト評価の基準です。信頼できる良質なコンテンツであることを示すには、このE-E-A-Tを満たしたサイト構築が必要となります。

サイト自体の使いやすさを見直す

Googleはサイトの滞在時間や読了率などを評価基準のひとつにしています。滞在時間や読了率の高いコンテンツとは、E-E-A-Tをしっかりと満たしていることのほかに、「サイト自体の使いやすさ(ユーザー体験)」が優れている状態です。

たとえば、近年ブログ記事などで見られる「見出し」も使いやすさ向上を目指した施策のひとつでしょう。知りたいニーズがシンプルで的確に表示されていると先を読み進めたくなります。また、「ページの表示スピード」や「スマホに最適化された状態」も大切です。リンクをタップしたのになかなか表示されないページや、記事本文の表示領域が小さいページなどは、読む前に離脱したくなってしまいますよね。

Googleも2018年に、モバイルファーストインデックス(MFI)を発表しました。「これまではPC用サイトを見て評価していましたが、これからはモバイルサイトも見ますよ」という内容です。Googleもスマホ時代にあった評価に代わっていることがわかります。

チェックしておきたいGoogle公式ガイド

ここでは、ホワイトハットSEOを継続していくためにチェックしておきたいGoogle公式ガイドを紹介していきましょう。ひと言で「Googleガイドライン」として語られることが多いですが、いくつかの資料に分かれています。

検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド

Googleの検索エンジンに認識されやすいサイト構築のために基本的な手法がまとめられた、公式ガイドラインです。この資料に沿ってSEOに取り組むことでGoogleから評価されやすくなります。もし、検索エンジン最適化(SEO)スターターガイドを無視したサイト構築を行ってしまうと、たとえ悪意が無かったとしても、期待する成果が得にくいサイトになってしまう恐れがあるため、一読することをおすすめします。

参考元:検索エンジン最適化(SEO)スタートガイド

Google 検索の基本事項(旧:ウェブマスター向けガイドライン)

Google検索エンジンにWebサイトをインデックス(表示)させるために必要なルールが書かれた資料です。「技術要件」「スパムに関するポリシー」「主なベストプラクティス」の3つに分類して、わかりやすく整理されている基本マニュアルのようなものになっており、Webサイト運営の公式入門テキストともいえます。

参考元:Google 検索の基本事項(旧:ウェブマスター向けガイドライン)

General Guidelines(検索品質評価ガイドライン)

General Guidelines(検索品質評価ガイドライン)とは、Googleが検索エンジンが適切に機能しているか、チェックする際のルールブックです。Web担当者たちにとっても非常に有益な情報が書かれている資料ですが、英語版しかないうえに200ページ近い膨大なPDFで構成されているため、なかなか詳細に読むことが難しいものでもあります。

公式資料に目を通すのもいいですが、ポイントをまとめている日本語サイトもあるので、そちらを参考にしてみるのもおすすめです。

参考元:General Guidelines(検索品質評価ガイドライン)

Google検索セントラルブログ

Google検索アルゴリズムの公式最新情報、Google検索の新しい機能のお知らせ、最新のSEO対策の事例などを紹介している公式ブログです。更新頻度はそこまで高くありませんが、新機能実装のお知らせや、アップデート情報に関する情報なども公開されています。リーダーアプリなどを使ってフィードを受け取ることも可能なので、Web担当者は日課として読んでおきたいブログです。

参考元:Google検索セントラルブログ

Googleの意図をくみ取り、ユーザーにより良い検索体験を提供しよう

本記事では、ブラックハットSEOやホワイトハットSEOについて解説しました。古くは電話帳のようにリストだけが並べられた検索エンジンも、近年ではとても複雑で有機的に機能するようになりました。それらのアップデートはすべて、検索エンジンを利用したユーザーに、より良い体験をしてもらうためであり、一部のサイト運営者だけが不正に利益を得るためではありません。ユーザーにとって有益なコンテンツとは何かを考え続けることが、サイト運営者にとっても大切です。

マーケティング完全外注サービス「THE MARKE」

当メディア「マケドリ」を運営する株式会社SOHAは、マーケティング専門のプラットフォーム「THE MARKE」を運営しております。

掲載案件や事例紹介、在籍マーケター情報については、THE MARKEのサイトよりご覧いただけます。マーケテイングの完全外注をお考えの企業様はぜひご検討ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を監修した人

株式会社SOHAのアバター 株式会社SOHA CEO 代表取締役

Webマーケティングを行う企業です。コンテンツマーケや広告運用はもちろん、ブランディングや戦略の立案まで支援いたします。SE、ITコンサルの経験を活かした経営者視点でこれまで業種業界問わず多くの企業のマーケティング支援を行ってきました。本メディアではこれまでの経験をもとに、マーケティングに関わる情報について発信いたします。

マーケティング歴は7年ほど。日本マーケティング学会会員。

目次