SEOに効果的?サイテーションとは何か。被リンクとの違いや効果事例・獲得方法を紹介

サイテーションとは何か
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長年、Googleが検索結果の表示順位を決める要素として重要視してきたのが被リンクです。しかし近年、SEOはコンテンツの中身そのものがより重要視されており、Web担当者たちは日々、自社コンテンツの作成と修正を繰り返しています。そんな中、コンテンツの質を証明するための指標として「サイテーション」の注目度が高まっていす。

そこで本記事では、SEOにおける「サイテーション」について解説します。サイテーションがどういったものなのか、概要や対策方法、効果事例なども紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

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被リンクとは違う?サイテーションとは

まずは、サイテーションの概要から見ていきましょう。SEOで重要視されている被リンクとの違いもあわせて解説していきます。

サイト名や企業名などが他サイトに掲載されること

サイテーションとは他サイトで言及されること

サイテーション(Citation)とは学術論文の言及や引用という意味です。ある論文の学術的な価値をはかる際、引用や言及、すなわちサイテーション数の多さが重要視されます。SEOで使われる場合は、「他サイトのコンテンツやSNS上で(自社サイト名が)記載や言及されている状態」のことを指します。

対象となるサイト名などが他サイトで記載・言及されていることを指すため、被リンクのように直接リンクされている必要はありません。SNSのプロフィールで企業名を記載したり、タイムライン上で言及・紹介されていたりする状態もサイテーションです。「Googleマイビジネス」をはじめとしたネットサービスに登録することも、サイテーションに該当します。

サイテーションの影響度は?

サイテーションがSEOに及ぼす影響度については2023年8月現在、Googleから「サイテーションがSEOに影響を及ぼしている」といった正式な発表はありません

しかしながら、さまざまな分野における第一人者や、地元で有名な専門業者、飲食店、病院、お店など「○○といえば△△さん」といったものが、検索結果に影響を及ぼしていることは想像がつきます。Web担当者たちは、そんな「ユーザー間における第一想起」がSEOにおいて重要なのではないかと考えています。

総務省が発表した「平成29年版情報通信白書」によると、SNS利用者がスマホの普及とともに急増していることがわかっています。全体では、2012年の41.4%から2016年には71.2%に増加、年代別にみると、20代は2016年の時点で97.7%が何らかのSNSを利用しており、40〜50代は、2012年時点の利用率はそれぞれ37.1%と20.6%でしたが、2016年には約60〜80%程度と、こちらも増加しています。

検索エンジン以外のSNS等のサービス上における「引用」や「言及」は、無視出来ないものとなっており、サイテーションはそういった被リンクとは異なる指標として、重要視されてきています。

参考元:(総務省)平成29年版情報通信白書

サイテーションと被リンクの違い

サイテーションと被リンクの明確な違いは、「リンク掲載の有無」や「言及の有無」です。外部サイトで社名などが言及されていれば「サイテーション」、リンクが掲載されていれば社名に関する言及や引用がなかったとしても、「被リンク」ということになります。

昨今のSEOにおいて、サイテーションがコンテンツの質とともに重要視されてきていることは前述した通りですが、キーワード単位での上位表示という観点から見ると、まだまだ被リンクのほうが効果的です。関連キーワードを含んでいるテキストリンクを得るなど、自然と発生した被リンクを集めることは、SEO的に強い効果を発揮します。

一方サイテーションは、SEOではなくMEOにおいて、より大きな影響力があると見られています。MEOとは、Map Engine Optimization(マップ検索エンジン最適化)の略で、Googleマップの検索エンジン上で検索結果が上位に表示されるために行われる施策のことです。MEOは、お店や施設の知名度が検索順位に関わってくるため、まさしく「○○といえば△△さん」といった第一想起が検索結果に大きく関わってきます。

このように、SNSの投稿やポータルサイト、地図アプリなどさまざまなところに散在している会社や店舗情報を一致させることは、SEOでもMEOでも大切となってきます。

そんなとき重要なのが「NAP情報」です。NAPとは、Name(ビジネス名や会社名、屋号など)、Address(住所、所在地)、Phone(電話番号)の頭文字をとったものです。Googleのような検索エンジンは、NAP情報を手がかりにして、Web上に散在している会社やビジネス名などを判別・認識しています。

NAP情報を最適化したディレクトリサイト登録による効果の検証については以下のサイトで詳しく行われているのであわせてご確認ください↓↓

参考:Does Listings Management Still Matter for Local SEO? An analysis of 115,000 business locations

サイテーション獲得を狙った施策例

ここでは、実際にどのようなことをすればサイテーションを獲得できるのかについて紹介します。

わかりやすいサイト・ブランド名

ひとつ目は、「わかりやすいサイト・ブランド名を使う」です。ブランディングの一環ともいえますが、サイト名やブランド名をキャッチーなものにしておくことで、ユーザーへの認知度向上が見込めます。

プロフィール名を記載するときは、カタカナやひらがなを併記することも忘れずに行っておきましょう。読みづらいものや読めない名称では、情報が分散して統一されない可能性があるので避けましょう。

Googleマイビジネス(Googleビジネスプロフィール)への登録

「Googleマイビジネス」とは、Googleが無料で提供している検索やGoogleマップ上に会社や店舗情報を掲載できるサービスです。※2021年に名称を「Googleビジネスプロフィール」に変更

Googleマイビジネスには正確なNAP情報を登録しておきましょう。また、自社サイトやSNSのプロフィールに記載しているNAP情報と一致させることも忘れてはいけません。

SNSによる認知度の向上

SNSによる認知度向上も有効な手段です。ブログやSNSでの発信活動には、できるだけ会社やサービス名、Webサイト名などを記述し、ユーザーからの認知度向上を狙っていきましょう。ただし、サイテーションは好意的なものであるほど効果が高いため、質が伴っていないものや悪い噂などがたってしまった場合は評価を落とす可能性もあります。

広告や引用による認知度の向上

広告を出稿し認知度を上げることも効果的です。テレビや新聞といったマスメディアがもっとも効果的ですが、予算が膨大となってしまうため、小さくはじめられるネット広告などを活用してみましょう。プレスリリースを積極的に活用し、他メディアに取り上げてもらったり、他社とコラボ企画などを提案してみるのも、よく見られる手法となっています。

サイテーション獲得状況の調べ方

ここでは、具体的にどのくらいサイテーションを獲得できているかを調べる方法を紹介します。どれも簡易的なものではありますが、自社サイト名やブランド名が、検索エンジン上でどんな影響を受けているかを感覚的に掴むのに役立ちます。

Googleで「-site:」検索してみる

自社のサイテーションを含むサイトのみを抽出して検索結果に表示させる方法です。

①検索窓に「””」で囲ってサイト名やブランド名を入力する
②サイト名やブランド名のあとに、「-site:除外したいドメイン」を入力

例:”サービス名” -site:サイトURL

ポジティブなもの、ネガティブなものの両方を含めた包括的なものではありますが、サイテーションの数を図る参考になります。

Yahoo!リアルタイム検索機能を使う

Yahoo!リアルタイム検索機能」を使うことで、SNS上で自社サイト名やブランド名がどのように言及されているかを知ることができます。対象となるSNSはTwitter(X)とMeta(Facebook)に限られてしまいますが、1分1秒ごとのリアルなサイテーションをチェック可能です。

ネガティブなサイテーションを獲得してしまった場合

ここまでの解説の中でも度々触れていますが、サイテーションは自社にとってポジティブなものだけではありません。ネガティブなサイテーションを獲得してしまうこともあります。とくにSNSでは、自分たちだけでサイテーションをコントロールするのは非常に難しいため、適切なユーザーに自社のコンテンツを届け、自然な形でポジティブなサイテーションの獲得を目指すことが大切です。

もしネガティブなサイテーションを獲得してしまった場合は、影響を与えている原因となるところに、直接削除を依頼するしかありません。また、ポジティブな影響を無くしたり、ポジティブなサイテーションを獲得したいばかりに、自作自演の引用や言及を大量に増やす行為を行ってしまうと、反対に悪影響を及ぼす可能性もあります。

地道な努力と市場からの評価が大切

SEOで注目されている指標「サイテーション」について解説してきました。年々、SEOはコンテンツの中身そのものを重要視する傾向が強まっており、今後はますます「人」による「人」からの評価がダイレクトにSEOに関わってくるものと予想されています。

ポジティブなサイテーションを無理やり増やそうと思いがちですが、不自然に無理やり増やすことはリスクもあります。SEOの基本に立ち返り、適切なユーザーに良質なコンテンツを届け、自然な形で獲得することが大切です。

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この記事を監修した人

株式会社SOHAのアバター 株式会社SOHA CEO 代表取締役

Webマーケティングを行う企業です。コンテンツマーケや広告運用はもちろん、ブランディングや戦略の立案まで支援いたします。SE、ITコンサルの経験を活かした経営者視点でこれまで業種業界問わず多くの企業のマーケティング支援を行ってきました。本メディアではこれまでの経験をもとに、マーケティングに関わる情報について発信いたします。

マーケティング歴は7年ほど。日本マーケティング学会会員。

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