WebサイトやSNSの運営における効果を最大化させるには、アクセス解析が欠かせません。しかし、アクセス解析で活用できるツールは、無料で利用できるものや機能性に優れたものなどさまざまです。
そこで、本記事ではアクセス解析で活用できるおすすめツール11選と、ツールを選ぶポイントについて解説します。
SEOでアクセスを集めて集客したいという方は「SEOとは?仕組みやメリットなど、基礎から対策方法まで」の記事もあわせてお読みください。
アクセス解析とは
アクセス解析とは、Webサイトに訪問してきたユーザーの情報や行動を分析することです。Webサイトへ訪問前の行動を分析する場合もあります。主な分析内容は以下の通りです。
- アクセス数
- 属性(年齢・性別・職業など)
- 使用デバイス(スマートフォン・パソコンなど)
- 流入経路(自然検索・広告など)
- 成約率・離脱率
- 閲覧時間
上記のように、Webサイト訪問前後やWebサイト内でのユーザーの行動を分析できるため、Webサイト改善に役立ちます。しかし、Webサイトを開設しただけではデータを計測できないため、そこで活用するのが「アクセス解析ツール」です。
関連記事:アクセス解析とは?実行してわかることや解析方法まで【おすすめツール3選】
おすすめアクセス解析ツール11選
アクセス解析ツールには無料で利用できるものも多いため、自社に適したツールを選ぶためにも、複数のツールを利用しながら比較検討してもよいかもしれません。では、おすすめのアクセス解析ツール11選を1つずつみていきましょう。
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスは、Google公式から提供されているアクセス解析ツールです。Googleアカウントを持っていれば無料で利用でき、高機能であることから、多くの企業で導入されています。同ツールは、Webサイト内でのユーザーの行動を分析できます。
提供元 | |
有料・無料 | 無料※有料版あり |
機能・特徴 | 自動分析機能、レポート、広告運用機能、データ探索ツール、データの収集と管理、連携など |
URL | Google アナリティクス |
Googleサーチコンソール
Googleサーチコンソールも、Google公式から提供されているアクセス解析ツールです。Googleアナリティクスと同様に、Googleアカウントを持っていれば無料で利用できます。
同ツールは、Webサイトにアクセスする前のユーザーの行動を分析でき、具体的にはユーザーの検索クエリ(どのようなキーワードで検索したのか)やサイトの検索順位などが挙げられます。Googleアナリティクスとは分析できるタイミングや見れる項目が異なることから、2つの併用がおすすめです。
提供元 | |
有料・無料 | 無料 |
機能・特徴 | 検索パフォーマンス、URL検査、リンク機能、SEOに関する問題の検出、改善点の提案など |
URL | Google Search Console |
FC2アクセス解析
FC2アクセス解析は、リアルタイム解析やクリック解析などの機能が備わっており、SEO対策に適したアクセス解析ツールです。無料で利用できるうえ、アクセス解析初心者でも使いやすい操作画面となっています。
有料版はなく、すべての機能を無料で利用できます。Webサイトにバナーが表示されるものの、Webサイトのデザインを損なわないサイズかつ8秒で消えるため、快適に使えるでしょう。
提供元 | FC2, Inc. |
有料・無料 | 無料 |
機能・特徴 | リアルタイム解析、HTTPS(SSL)対応、解析期間4か月、120ページ解析、スッキリ見やすい管理画面、クリック解析、ソーシャル解析、携帯からのアクセス解析など |
URL | FC2アクセス解析 |
忍者アクセス解析
忍者アクセス解析は、無料かつリアルタイム解析が可能なアクセス解析ツールです。モバイル端末でも利用できます。
最大4か月間のアクセスログを保管でき、様々なブラウザーにも対応しています。有料版であれば表示される広告を削除できるため、必要に応じて有料版へのアップグレードを検討してもよいかもしれません。
提供元 | 忍者ツールズ株式会社 |
有料・無料 | 無料※有料版あり |
機能・特徴 | アクセスログ、アクセス推移、アクセス数、流入経路、検索キーワード、リピーター、ユーザーの閲覧環境など |
URL | 無料アクセス解析|忍者アクセス解析 |
アクセス解析研究所
アクセス解析研究所は、無料ながらも機能数が多く、精度の高いアクセス解析が可能です。アクセス解析のデータは、連携させたGoogleドライブに保存もできるため、データの確認も簡単におこなえるでしょう。
また、ユーザーのデバイスも細かく把握でき、iPhoneであればiPhone12やiPhone13などのモデルまで認識できます。
提供元 | 株式会社 qualitte |
有料・無料 | 無料 |
機能・特徴 | クリック解析、相互リンク分析、クラウド上へのデータ保存、リアルタイム解析、GPS解析、追跡、迷惑行為防止、SSLのサイトの解析、デバイス認識、日本語ドメイン解析など |
URL | アクセス解析研究所 |
Similar Web
Similar Webは自社サイトのアクセス解析だけでなく、競合他社のWebサイトまで解析できるため、競合他社との競争状況を把握するのに役立つアクセス解析ツールです。
競合他社との違いを自動的に比較してくれる機能があるため、アクセス解析に関する詳しい知識がなくても、比較分析できるでしょう。
提供元 | SimilarWeb Japan 株式会社 |
有料・無料 | 無料※無料版あり |
機能・特徴 | 競合分析、キーワード検索、リファラル調査、広告クリエイティブ調査とメディアバイイングなど |
URL | サイトアクセス解析 | シミラーウェブ |
User Insight
User Insightはヒートマップを活用したアクセス解析ツールです。Webサイトに訪問したユーザーがどの部分を長時間見ているのか、どこをクリックしたのかなどの情報を、色別で表します。
「赤くなっている部分にアクセスが集中している」というように、視覚情報として捉えることができるため、直感的に使えるでしょう。
提供元 | 株式会社ユーザーローカル |
有料・無料 | 要問い合わせ |
機能・特徴 | ヒートマップフィルタリング、ヒートマップ一括比較、Googleアナリティクス連携、関連語マップ、自動pptレポート、クリック実数ヒートマップ、競合サイトウォッチ、競合サイト検索結果調査、検索対策レコメンド、改善ページレコメンドなど |
URL | User Insight |
Ptengine
Ptengineはアクセス解析とヒートマップ機能の2つを利用できるツールです。無料版だと、最大3,000PVまでと限定されていることから、無料版で試したのちに有料版へと移行する形が多いようです。また、同ツールは操作性に優れており、誰でも直感的に使いやすいでしょう。
提供元 | 株式会社Ptmind |
有料・無料 | 無料※有料版あり |
機能・特徴 | タグ実装、ノーコード、ヒートマップ化、トラッキング、ユーザー体験分析、Webサイトエディター、テンプレート、ABテスト、配信レポートなど |
URL | Ptengine |
Juicer
Juicerは、ユーザーの分析に特化したユーザー分析DMPです。Webサイトに訪問したユーザーの属性や行動を分析し、自社に求めることを導き出します。
ユーザーの欲求や願望を把握できれば、Webサイトの改善だけでなく、これからのマーケティング戦略や施策にも役立てられるでしょう。
提供元 | ログリー株式会社 |
有料・無料 | 無料※有料オプションあり |
機能・特徴 | ペルソナ分析、NPS、ABテスト、BtoB分析、リードスコアリング、ポップアップバナー、ユーザー分析、アクセスログ分析、ダッシュボードなど |
URL | Juicer |
みやすい解析
みやすい解析は、Webサイトに対するユーザーの興味関心を探知するだけでなく、営業・マーケティング活動を支援する機能も備わっているツールです。
アクセス解析は、タグを設置するのみで導入できるため、導入に手間はかからないでしょう。サポート体制も整っていることから、アクセス解析初心者の方でも安心して利用できます。
提供元 | 株式会社 環 |
有料・無料 | 要問い合わせ |
機能・特徴 | アドバイス、サイト解析、ページ解析、経路解析、広告効果測定、SEO効果測定、メール効果測定・メール通知、タグカスタマイズなど |
URL | みやすい解析 | AIアドバイス型Web解析ツール | 株式会社 環(KAN) |
i2i. jp
i2i. jpは、アクセス解析のほかにも、Webサイトの検索順位やアクセスタンキングなどを確認できるアクセス解析ツールです。有料版であれば、広告を非表示にできます。さまざまなデバイスにも対応しており、Webサイトへ訪問してきたユーザーの追跡も可能です。
提供元 | 株式会社エムフロ |
有料・無料 | 無料※有料版あり |
機能・特徴 | 生ログ、アクセス数分析、リピーター分析、リンク元分析、訪問者の環境、スマートフォンインフラ分析、携帯インフラ分析など |
URL | i2iアクセス解析 |
アクセス解析ツールを選ぶポイント
アクセス解析ツールを選ぶ際のポイントを3つ紹介します。
無料で利用できる
アクセス解析ツールには無料で利用できるものが多いため、まずは無料ツールを活用するとよいでしょう。無料ツールでも高性能なものが多く、アクセス解析を実施するには十分です。
ただ、高度な分析をしたい場合や、広告を消して使いたい場合などには、有料ツールへの切り替えを検討しましょう。無料・有料のどちらのツールを活用するとしても、決められた予算内に収めることが大切です。
操作性に優れている
アクセス解析ツールは操作性に優れているものを選びましょう。どれだけ高機能であっても、使いこなせなければ意味がありません。
アクセス解析ツールの活用が初めての担当者もいるでしょう。そのため、操作のしやすさに注目し、自社で使いこなせるのか現場の意見を取り入れながら、導入するツールを選定することが大切です。
使いたい機能が備わっている
アクセス解析ツールによって分析できる内容や強みは異なります。そのため、使いたい機能や分析したい内容に対応しているのかを確認しましょう。
アクセス解析ツールは備わっている機能が多ければよいというものではありません。機能が多くてもすべてを使いこなせるとは限らないため、自社が必要とする機能をあらかじめ洗い出したうえで、ツールを比較検討することが大切です。
まとめ
Webサイトをよりよいものへと改善するには、アクセス解析が欠かせません。ただ、アクセス解析に活用できるツールもさまざまで、分析したい内容によって最適なものは異なります。したがって、自社に最適なアクセス解析ツールを活用し、Webサイトにおける効果を最大化していきましょう。