2023年以降も引き続き、SNSマーケティング(ソーシャルメディアマーケティング)戦略が企業にとってより重要な役割を担い、SNSの活用の成功が売上や顧客数の増加につながると考えられます。いかなる情報収集もSNSで行うという人もいるのが今の時代です。
しかし、SNSを実際に運用していない人からすると「そもそもSNSのやり方がわからない…」「具体的などうやって戦略を立てれば良いのかわからない」など、多くの疑問があるでしょう。
そこで今回はSNSマーケティング戦略を効率的に練り、実行する方法をまとめました。本記事の内容は個人でも企業でも役立つ情報となっておりますので、最後までお付き合いください。
関連記事:【SNS担当者必見】SNSマーケティングが学べるおすすめの本を紹介!
SNSマーケティングとは?具体的な手法を5つ紹介
SNSマーケティングとは、名前の通り「SNSを活用したマーケティング活動全般」を指します。例えばInstagramやTwitter、Youtube、TikTokといったSNS媒体でのコンテンツ投稿など、これらすべての活動がSNSマーケーティングに含まれます。
しかし、「SNSへのコンテンツ投稿 = SNSマーケティング」ではなく、以下のような活動もSNSマーケティングの一環としてとらえると良いでしょう。
- SNSアカウント運用
- SNS広告
- SNSキャンペーン
- インフルエンサーマーケティング
- ソーシャルリスニング
以下でそれぞれ詳しく解説します。
SNSアカウント運用
もっとも一般的なSNSマーケティング手法は、SNSアカウントの運用です。自社のSNSアカウントを開設してコンテンツを作り、認知度拡大や新規顧客などを達成するのが目標です。
基本的にSNSアカウントは無料で開設可能です。しかし、SNS運用で目標達成するためには、数ヵ月〜半年以上費やす必要があるため、長期的な運用計画を立てましょう。
SNSで目標設定するには、エンゲージメント(投稿への反応率)といった数値も分析しながら、コンテンツを作らなければなりません。再現性のあるノウハウが必要なため、SNS運用代行業者に依頼する選択肢もあります。
運用代行業者の相場は以下の通りです。
- 月額10万円以内:簡単なコンテンツ作成と投稿代行
- 月額 20万円〜30万円:戦略設計やコメント対応など
- 月額50万円以上:レポート作成や定例ミーティング、広告運用
当然ですが、料金が上がるほど手厚いサポートがあります。自社運用か代行業者への依頼かは、企業の状況によって異なるため、SNS運用は長期的かつ戦略的な計画が大切です。
「SNS運用代行会社を選ぶポイントは?利用するメリットや費用相場を解説!」の記事で、SNS運用代行について詳しく解説しているので、興味のある方はあわせて読んでみてください。
バズマーケティングもSNS運用で良く活用される手法です。しかし、バズは一過性である場合が多いため、日頃から質の高いコンテンツを発信しておくことが重要です。Twitter社から公開された「(外部サイト)世界初公開|「#拡散の科学」なぜ人はリツイートするのか?」も合わせて読むと、バズを生み出す可能性を高められると思うので、ぜひ読んでみてください!
SNS広告
SNSマーケティングの具体的な手法2つ目はSNS広告です。SNS広告とは、各SNSのタイムライン上に流れる画像や動画などの広告です。SNS広告では、開設したSNSアカウントの認知度拡大や企画、サービスなどの宣伝を目的におこないましょう。
SNS広告は年齢や住まいなどの詳細情報や、予算などに合わせて広告を設定できます。また、SNS投稿は通常のSNS投稿とほぼ同じ形式で配信できるため、ユーザーにストレスを感じさせず見込み客を獲得しやすいのが特徴です。
SNS広告の相場は以下の通りです。
- クリック課金(CPC):1clickにつき24円~200円
- インプレッション課金:1,000インプレッションにつき400円~650円
- 動画の再生時間による課金(CPV):1再生につき5~20円
広告を打ちたいサービスや、ターゲット層似合わせながらSNS広告を選択しましょう。SNS広告は非常にポピュラーで利用しやすいため、SNSマーケティングの戦略を練るうえで欠かせない存在です。
関連記事:SNS広告とは何か?広告の仕組みや特徴から運用方法まで
SNSキャンペーン
SNSマーケティングの具体的な手法3つ目は、SNSキャンペーンです。SNSキャンペーンとは、SNSを利用するユーザーが参加して、プレゼントやお得な情報などを受け取れる企画を意味します。
UGC(口コミ)や認知度拡大、サービス利用者数の増加などのメリットがあります。例えば、2022年には、森トラスト・ホテルズ&リゾーツのInstagramキャンペーンが大きな反響を呼びました。
- テーマ:混雑を避けた旅行プランを提示して認知度の拡大
- 背景:コロナによる観光・旅行産業の回復
- 詳細:ストーリーズ(スライドショー形式の動画)をシェアすると、旅行プランの当選確率が2倍になる
- 結果:キャンペーン参加ユーザーのフォロワーへ拡散され、多くのユーザーが参加し認知度向上と参加者が増加した
また、SNSキャンペーンを運用代行業者に依頼した場合、相場は30~40万円以上で運用代行プランに組み込まれているケースが大半です。目的や業種によって適したSNSキャンペーンは異なるため、「自社ならどんなSNSキャンペーンをおこなうか?」といった視点を持ちながら、戦略を練りましょう。
インフルエンサーマーケティング
SNSマーケティングの具体的な手法4つ目は、インフルエンサーマーケティングです。インフルエンサーマーケティングとは、インフルエンサー(SNSで影響力のある人物)の知名度を借りて、企業や商品などを消費者に伝えるSNSマーケティングの手法です。
具体的には、インフルエンサーに商品やサービスを提供し、そのよさをSNSで発信してもらうという形です。「この人が紹介するなら利用したい!」と投稿を見て思ったユーザーが、企業の顧客になるイメージです。
インフルエンサーマーケティングの相場は、フォロワー1人につき2~4円。例えば、フォロワー10万人の方に依頼する場合、10万×2~4=20~40万円が必要です。拡散力と即効性が特徴のため、新商品の宣伝やさらなる認知拡大などに向いています。宣伝したい商品やサービスイメージと合うインフルエンサーを起用しましょう。
依頼する方法は、直接SNSのDMで連絡をするか、トリドリマーケティングなどのインフルエンサーを抱えるサービスを利用するなどがあります。
ソーシャルリスニング
SNSマーケティングの具体的な手法5つ目は、ソーシャルリスニングです。ソーシャルリスニングとは、SNSやブログなどの投稿データを収集・分析し、商品やサービスの改善に活かすマーケティング手法です。
特にアパレル業界やコンビニ業界など、季節に応じて新商品を発表する機会が多い企業は、ソーシャルリスニングを積極的におこなっています。ソーシャルリスニングは利用者のさまざまな意見を得られるため、多くのメリットがあります。
- トレンドの把握
- 競合他社の分析
- 顕在ニーズや潜在ニーズの読み取り
上記のように、ソーシャルリスニングは利用者の意見を反映させた商品を作りやすいため、長期的に見て大きなメリットを受けられます。また。ソーシャルリスニングする際、必要なツールの費用相場は10〜50万円以上と幅広いです。
ソーシャルリスニングはリアルな情報をすぐに入手できるため、SNSマーケティングに欠かせないツールの1つです。
SNSマーケティング戦略の重要性と効果
SNSマーケティングが大切だとわかっていても、SNSマーケティングの戦略を軽視する運用者が多い傾向にあります。「なぜ今SNSを使うのか?」「SNSが企業とどう関わり合っているのか?」「SNSマーケティングの効果は?」などの悩みをデータと合わせて解決します。
- SNS利用率の上昇
- 個人の購入はSEOからSNSへ
- SNSとマーケティングファネルとの相性の良さ
関連記事:【SNSマーケティング活用】企業が取り組むべき6つの媒体と5つの施策
SNSの利用率上昇
SNSマーケティング戦略が大切な理由の1つ目は、SNS利用率の上昇です。SNS利用率が増加した分、当然ビジネスチャンスが拡大しており、SNSマーケティングの効果も大きくなっています。株式会社 ICT総研の調査「2022年度SNS利用動向に関する調査」を見ると、SNS利用率の増加幅がわかります。
- SNS利用率:2017年末は72.1%(7,216万人)→2022年末は82%(8,270万人)
- 2024年末には83.2%(8,388万人)の利用率が予測されている
また、2022年に発表された総務省の「家計消費状況調査ネットショッピングの状況について」によると、ネットショッピングの利用率は53.1%と高水準をマーク。コロナといった社会情勢の変化が、ネットショッピングの利用率を加速させました。
さらに、SNSは若者に広まっているという認識があるかもしれませんが、実はSNS利用者の増加率が高いのは、特に60~79歳の各年齢階層ということが分かっています。
人が集まる場所にビジネスチャンスが生まれるため、企業はSNSマーケティングを戦略的に実行するのが大切です。
個人(消費者)の購入はSEOからSNSへ
SNSマーケティング戦略が大切な理由の2つ目は、個人の購入がSEOからSNSへ移り変わった点です。多くの消費者が買い物する際、SNSの情報を重要視するためです。
例えば美容院へ行くとき、SNSが流行する前後で以下のような違いがあります。
- SNS流行前→雑誌やテレビ、知人、インターネット検索などで美容院を選ぶ。
- SNS流行後→YouTubeやInstagramなどのSNSで口コミや参考画像・動画、美容院情報サイトを見てから選ぶ。
SNSが流行すると、口コミや評判を調べてから意思決定するユーザーが多くなりました。サービス系商材や家などの高額な買い物も同様に、検索して得られた情報よりも、SNSで得たリアルな意見を重要視します。
SNSとマーケティングファネルとの相性の良さ
SNSマーケティング戦略が大切な理由の3つ目は、SNSとマーケティングファネルの相性の良さです。マーケティングファネルとは、「認知・興味・比較検討・行動」といった消費者による購入までのプロセスを意味します。
従来はCMや説明会など、多くの時間・場所・経費が必要でした。しかし、SNSを活用したマーケティングは、従来よりも少ない時間と労力で顧客の行動(購入や登録)へつなげられます。
- 集客→各SNSでターゲット層のフォロワーを増やす。
- 興味→ユーザーの興味を惹くコンテンツでさらに興味を湧かせる。
- 比較検討→他の商品やサービスよりも優れているとユーザーへ伝える。
- 行動→登録フォームや決済画面をSNSとリンクさせる。
マーケティングでSNSを利用すると、上記のような流れになります。従来のように多額の資金や多くの労働力を投下しなくても、SNSでマーケティング目標を達成しやすいのが特徴です。
SNSマーケティング戦略を練る3つのメリット
SNSマーケティングに取り組むメリットと効果をご存知でしょうか。単にフォロワー数増加やユーザーとの距離感が近くなるだけではありません。実は、ビジネスで重要なファン化や教育などにもつなげられるメリットがあります。
- 企業や商品の認知度アップ
- 新規顧客を獲得&教育しやすい
- 顧客ロイヤリティの向上
企業や商品の認知度アップ
SNSマーケティングに取り組むメリットの1つ目は、企業や商品の認知度をアップできる点です。SNSを通じてより多くの情報を、ユーザーへ伝えることが可能です。
例えば、株式会社ドミノ・ピザ ジャパンは、企業やピザの認知度アップを複数のSNSを駆使して成功させました。ドミノピザの美味しさを伝えるコンテンツはもちろん、ピザのプチ情報やトレンドを意識したコンテンツが中心です。
各SNSに適したコンテンツはユーザーの心をつかみ、認知を拡大させます。ドミノ・ピザ ジャパンの事例からわかるように、ユーザー層を意識したコンテンツ作りは認知度アップにつながります。「企業の認知度を少しでも上げたい!」と考える方は、SNSマーケティングを戦略的に実践しましょう。
関連記事:【SNSマーケティングの成功事例】SNSの活用方法と成功に導く3つのポイント
新規顧客を獲得&教育しやすい
SNSマーケティングに取り組むメリットの2つ目は、新規顧客の獲得と育成のしやすさです。SNSおいて有益なコンテンツは、潜在層へアプローチできるチャンスのためです。
- YouTubeで見た一軒家の紹介動画が印象的だった
- Instagramで見かけた料理の便利グッズが画期的で欲しくなった
- Twitterの企業広告で見たブランド品が気になってGoogle検索した
など、SNSを何気なく見たときに得た情報を、さらに深掘りして調べるユーザーが一定数います。また、教育(価値観の共有やファン化など)が効率的におこないやすいのもメリットです。SNSのコンテンツでより濃いファンを作り、見込み客になってくれる可能性があるためです。
サービスの利用者数アップや、教育後の商品販売を目的にする企業の方は、SNSマーケティングの導線をしっかり考えましょう。
顧客ロイヤリティの向上
SNSマーケティングに取り組むメリットの3つ目は、顧客ロイヤリティ向上です。顧客ロイヤリティとは、顧客が企業や商品に感じる信頼感を意味します。
- 従来のビジネス→購入されたら終わり
- 現代のビジネス→購入されてから始まり(口コミの増加や新商品の宣伝など)
現代ビジネスの主流とSNSの仕組みは相性が良く、SNS×サブスクリプションは、成功例の1つです。既存顧客の意見を反映させやすいサブスクリプションは、スピード感あるSNSと連携させやすいためです。
顧客ロイヤリティを上げるためには、スピード感とPDCAを繰り返すのが必要不可欠です。双方を実現できるSNSは、顧客ロイヤリティをアップさせるのに効率的なマーケティングツールです。
SNSマーケティングのデメリット
SNSマーケティングのデメリットは2つです。
- 運用の負担
- 正しい知識がなければ成果が出にくい
SNS運用は運用労力がかかります。アカウント設計や投稿内容の作成、数値分析、キャンペーン開催などが必要になるためです。特に社内でのSNS運用は通常業務にプラスアルファされるため、SNS担当スタッフへの負担が大きくなるでしょう。
SNSへの正しい知識がなければ、成果が出にくいのもデメリット。フォロワーの増加や数値分析など、SNS初心者にとって難しい作業が連続するためです。しかし、SNSに詳しいコンサルタントや運用代行業者に依頼すれば、上記の2つの悩みは解決します。
また、教材や資料で社内スタッフにSNS運用の勉強会をおこなうのも効果的です。SNSマーケティングにはデメリットを凌駕するほどのメリットがあります。
【5STEP】SNSマーケティング戦略の立て方
SNSアカウントで投稿だけ続けても、SNSマーケティングで成果をあげられません。SNSの活用を成功させるには、競合調査といった戦略的な作業が必要なためです。必要な作業は主に5つです。
- SNSマーケティングの立ち位置の確認
- 目標設定
- 競合アカウントの調査
- ターゲット設定
- 振り返りスケジュールとKPIの設定
関連記事:マーケティング戦略の効果や立案手順について|効果的なフレームワークや成功事例も
SNSマーケティングの立ち位置の確認
まずは、SNS活用の立ち位置を確認しましょう。既存のアプローチ方法ではできない目標をSNSで達成するためです。
テレビCMやリスティング広告、ディスプレイ広告など、従来の広告ではアプローチできる層が限定されていました。しかし、日本国内で7,000万人以上のユーザーがいるSNSでは、より多くの見込み客が含まれています。
まずはどういった層に何を届けたいのか、漠然としたイメージを描きましょう。SNSマーケティングの立ち位置を見つけるのが、戦略を練るうえでの第一歩です。
目標設定
次に、SNSマーケティングの目標を設定してください。自社で達成したい目標を設定しないと、SNS運用による効果を得られないためです。新規or既存へのアプローチやブランディング、事業展開による売上の拡大など、目的に応じて適した施策が異なります。
目標設定する際は「SMARTの法則」を活用しましょう。
- S(Specific):具体性
- M(Measurable):計測可能性
- A(Achievable):達成可能性
- R(Relevant):関連性
- T(Time-bound):明確な期限
具体例
- フォロワーを増やして認知度を上げる→1ヵ月以内にフォロワーを1,000人増やして、サービスの登録者数を100人以上アップさせる
- 新商品を多くの人に買ってもらう→秋物の洋服を前年度の売上より20%アップさせるため、SNS広告とインフルエンサーマーケティングを活用する。
など、具体的な数字と期限などを用いて設定すると、目標達成のためにやるべき施策が明確になります。社内のスタッフのモチベーション維持にもつながりますので、SMARTの法則を活用しながら、目標を設定してください。
競合アカウントの調査
競合アカウントの調査も大切です。実店舗やネットビジネスと同様に、SNSマーケティングもライバル調査の重要度が高いためです。まずは、自社と同業種のSNSアカウントをピックアップしてください。
- どのSNSを使っているか
- ターゲット層
- 発信の頻度や時間
- 発信内容に対する反応率のチェック
- 魅力を感じる箇所と理由
見られる場所はすべて参考にする気持ちで、競合アカウントを調査しましょう。アカウントが伸びている理由を取り入れ、悪い箇所は排除していくのが伸ばすコツです。競合アカウントを見ながら、自社アカウントで取り入れられそうな箇所をメモしてください。
ターゲット設定
競合アカウントの調査後はターゲット選定をおこなってください。ターゲット選定を適切に設定しなければ、SNSマーケティングの効果を実感できないためです。
- 年齢と性別
- 職業
- 悩みや興味のあること
上記のように、狭すぎないターゲット選定がコツです。ターゲットを絞りすぎると、かえって見込み客にアプローチできないためです。例えば、商品のセールスレターやLPなどは、導入部分で多くの消費者が興味を惹くようにし、読み進めるにつれてターゲットが限定されていく構成が多く導入されていました。
濃いファンと長期的な関係を築くのが狙いのためです。SNSマーケティングも同様に、発信やコンテンツ内容はなるべく広いユーザーに刺さるような工夫を施し、決済に近づくにつれてターゲットを限定する流れがおすすめ。
売上や濃いファンと関係を築くためにも、ターゲット設定は狭すぎないように心がけましょう。
振り返りとKPIの設定
SNSアカウントを運用してからある程度の日数が経過したら、振り返りとKPI(目標の達成度合いを数値化したもの)を設定しましょう。投稿やコンテンツに対するさまざまなデータが蓄積されており、今後のSNS運用で活用するためです。
- フォロワーの増減とインプレッション数
- エンゲージメント率
- CVR(自社サイトの閲覧数やサービス登録者数の増加率など)
上記のKPIを中心に振り返ってください。また、実際の口コミや現状のレベルなどに応じて、設定すべきKPIが異なります。数値化された諸々のデータを振り返りながら、最適なKPIを設定しましょう。
各SNSの特徴と使い方
SNSはすべて同じと思っていないでしょうか。実は、SNSごとにユーザー層や特徴などが分かれています。SNSマーケティングの戦略を練るには、SNSの特徴を捉えるのが大切です。
✓各SNSの特徴
利用者数 | ユーザー層 | 特徴 | |
LINE | 9,200万人 | 40代を中心に幅広い層の利用者がいます。利用率は全世代で60%越え | 自動化されたメッセージツール教育や既存顧客のアプローチに適しているプッシュ通知型の情報発信 |
YouTube | 6,900万人 | 40代を中心に幅広い層の利用者がいます。利用率は全世代で50%越え | 競合分析がしやすい集客や教育、商品の販売など使い方に幅がある時代のニーズをつかみやすい |
4,500万人 | 20代を中心に幅広い層の利用者がいます | リアルタイムな情報で溢れているアルゴリズムではなく、人が投稿を拡散するシステムテキストベース | |
3,300万人 | 20代の女性が中心に幅広い層の利用者がいます | 女性ユーザーが60%以上写真や動画のクオリティが高いハッシュタグを用いた独自の拡散性 | |
2,600万人 | 30代と40代が中心のSNS | 実名登録ビジネスマンや経営者が積極的に利用知り合いとの会話や仕事で使われるケースが多い | |
TikTok | 950万人 | 10代の利用率が57.7%と圧倒的に高く、10代の利用者が中心のSNS | ショートムービーがメイン開設したてのアカウントでも伸びやすいアルゴリズム他のSNSと組み合わせやすい |
(引用:【最新Excel配布中】日本・世界のSNSユーザー数まとめ(Facebook,Twitter,Instagram,YouTube,LINE,TikTok))
LINEはSNSのなかで1番のクローズドな環境のため、顧客との関係性を築きやすいのがポイント。他のSNSと組み合わせれば、公式LINEでリストを獲得することで、さまざまなビジネスで活用できます。
YouTubeは集客や教育など幅広く使えるオールラウンダーなSNSです。
Twitterは人による拡散性と情報の伝達性が優れているため、メインSNSで使う企業が多いのです。TwitterとYouTubeの組み合わせも抜群です。
InstagramもTwitterと同様にメインSNSで使う企業が多く、女性がターゲット層のビジネスにも向いているのが特徴。
Facebookはビジネスのつながりで利用する層が多く、企業の名前を背負った個人アカウントが多い印象です。次の項目ではより具体的な各種SNSのマーケティング戦略を開設します。
TikTokはショート動画をメインとする媒体です。若者からの指示が高いSNSですが、実は30代~50代で全体の50%近くを占めている(参照:Shopify)ことが分かります。また近年は「TikTok売れ」という言葉が作られるほど、TikTokでモノを買うユーザーが増えている事にも注目できます。TikTokは開設したてのアカウントでも反応をもらいやすく、他のSNSと並行して使うとより一層効果的です。
各SNSによるマーケティング戦略の違いや施策のコツ
各種SNSのマーケティング戦略の考え方を解説します。相性が良好なSNSを並べ、より実践的な内容にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
- 公式LINE(Lステップ)
- TwitterとYouTube
- InstagramとTikTok
公式LINE(Lステップ)のマーケティング戦略
公式LINE(Lステップ)でおすすめのマーケティング戦略は、LINEの登録者=見込み客と捉えることです。メルマガのようにクローズドな環境のため、教育や販売、お得情報などを発信しやすいためです。
しかし、公式LINEを登録するメリットがなければ、ユーザーは登録してくれません。以下の方法は、さまざまな業種の企業がおこなうLINEのマーケティング戦略です。
- LINE登録するとクーポンを渡す仕組み
- 他のSNSでプレゼントやキャンペーン→LINEの追加を条件
- 企業への問い合わせ欄に公式LINEを添付
飲食店や美容系の店舗は、クーポンとLINE登録をセットにするのが多い傾向にあります。また、他のSNSやホームページなどと組み合わせると、LINEを追加するユーザーが増加します。
公式LINEは集客ではなく、教育や販売する場所と捉えると売上アップにつながるため、ぜひ実践してください。
TwitterとYouTubeのマーケティング戦略
TwitterとYouTubeでおすすめのマーケティング戦略は、Twitterで集客しYouTubeでの教育・販売の実践です。双方の特徴を活用すると、スムーズでシンプルな導線を組めるためです。
- Twitter:テキスト投稿の拡散性が高く、濃い情報を発信しやすい。実際にフォロー周りやいいね周りを繰り返すと、一定の割合でYouTubeやホームページを閲覧してくれます。
- YouTube:動画を視聴する時点で見込み客である割合が高く、潜在層のファン化や販売などにつなげやすい。
TwitterとYouTubeはお互いの長所と短所を補えるような関係性です。また、YouTubeは集客用でも使えるため、自由度の高いコンテンツを作成できます。テキストと映像を組み合わせながら、売り上げアップを目指してください。
InstagramとTikTokのマーケティング戦略
InstagramとTikTokでおすすめのマーケティング戦略は、認知度向上とブランディング強化です。写真や動画は企業の世界観を伝えやすいためです。特にインスタグラムは女性が、TikTokは10代がメインユーザーのため、女性や若者がターゲット層の企業に適しています。
また、Instagramのストーリーズやリールで作成した動画を、TikTokでそのまま投稿するのも可能。1つの動画で双方のユーザーへアプローチできるため、非常に効率的です。実践する企業は多くはありませんので、おすすめの戦略です。
InstagramをメインSNSにすると、TikTokやその他の動画系SNSと組み合わせしやすいといったメリットがあります。十分に活用しながら、認知度向上やブランディングを強化してください。
また、先述した通りTikTokでモノが売れる「TikTok売れ」が2023年以降も話題になるでしょう。短い動画でなるべく興味を待たせられるようなクリエイティブが作れると、販促効果も格段に上がるでしょう。
Facebookのマーケティング戦略
Facebookでおすすめのマーケティング戦略は、BtoB向けの活用です。なぜなら、経営者やビジネスマンが仕事で活用する割合が高いためです。
例えば、大手電機メーカーのNECでは、技術力の高さやカンファレンス報告などの発信を積極的におこなっています。写真を積極的に使っており、想像力が膨らむような工夫が施されていました。
他のSNSはBtoCに適していますが、FacebookはBtoB向けがメインです。企業がターゲットの場合、Facebook運用が事業の手助けをしてくれるはずです。
SNSマーケティングの戦略を練って自社のアカウントに役立てよう!
2023年以降もSNSマーケティングの必要性がより一層高まります。本記事を参考にしながらぜひ、具体的な戦略を練ってはいかがでしょうか。
SNS以外のWeb集客方法についても知りたいという方はこちらの記事も併せてお読みください!
- 個人でも企業でもSNSマーケティングを活用すべき?
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間違いなくYESです。ICT総研の調査によると、2024年末には83.2%(8,388万人)の利用率が予測されているため、SNSをビジネスに利用しないという事は考えられません。
- SNS運用を継続的に続けるコツはありますか?
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SNS運用会社に依頼してやってもらうのが一番です。もし自社でやる場合は、SNS運用の部署を作って取り組むのが良いでしょう。
- SNS運用を運用代行会社に依頼する費用は?
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10万円~月が一般的な費用となります。ただしコンテンツの制作や投稿頻度によっても金額は大きく変わります。
こちらの「SNS運用代行会社を利用するメリットや費用相場を解説!」で詳しく解説しています。