【マーケター必見の15冊】おすすめのマーケティング本をレベル別で紹介！

本記事では、これから発信活動やビジネスをスタートしたいと考えている人向けに「マーケティングに関する本」を紹介します。

SNSやブログ、動画メディアなど、個人から中小企業が気軽に情報発信できるようになった反面、しっかりと結果を出すためには「戦略」や「実践力」が求められる時代になってきました。宣伝活動はマーケティング戦略によって、より効果的に機能します。

本記事では「初心者向け」から「上級者向け」まで、レベルに合わせて用意したので、ぜひ参考にしてください。

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自分に合ったマーケティング本を選ぶポイント3つ

具体的な本の紹介の前に、自分に合ったマーケティング本の選び方について見ていきましょう。今回は次の3つのポイントに絞って解説します。

1. マーケティングの習熟度に合わせて選ぶ
2. どんなことに活かしたいか考えて選ぶ
3. 読みやすさや専門用語の解説など内容にも注目

マーケティングの習熟度に合わせて選ぶ

ひと言で「マーケティング本」といっても、その数は膨大であり、今現在も新書が次々とリリースされています。なんらかのモノやサービスを売るための仕組みづくりやリサーチ、宣伝広告など分野もさまざまです。そのため、自分自身のマーケティングの理解度や習熟度に合った本を手に取ることが重要です。

本記事では「初心者編」から「上級編」まで、レベルに合わせて各5冊ずつ紹介しているので、そちらも参考にしてみてください。

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どんなことに活かしたいか考えて選ぶ

マーケティングは自分のどんな活動のために学びたいのか、どんな結果が欲しいのかをよく考えて選ぶことも重要です。

ネットにおける情報発信というひとつのジャンルを見ても、「SNS」や「ブログ」「動画メディア」で戦略も異なってきますし、SNSもTwitterやInstagramでそれぞれ特色があり、ユーザー層も違います。また、オンラインとオフラインを行き来するようなビジネス、一般向け（BtoC）なのか、企業向け（BtoB）なのかなどによっても変わってくるでしょう。

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読みやすさや専門用語の解説など内容にも注目

とくにこれからマーケティングを学ぶ人は、漫画形式や図解が多くてわかりやすい本がおすすめです。難しいマーケティング用語や定量的に表現しにくい内容、具体例がイメージしにくい事例も、イラストや用語解説があると理解しやすくなります。

最初にマーケティングの基本をしっかり押さえておくことで、難しい内容が書かれた上級者向けのものを読むときにも役に立ちます。また、余裕があれば、本の発売日や著者も調べてみましょう。古典を漫画化したものや、オリジナルの解説書、話題のインフルエンサーが書いたものまでさまざまな本がリリースされています。「誰が」「いつ書いた」といった情報は、本に対する信頼度にも繋がってくるものです。

レベル別！マーケティングが学べるおすすめ本15選

ここからは、マーケティングが学べるおすすめ本を15冊紹介します。初心者編〜上級者編まで各5冊ずつ、レベルに分けてピックアップしているので、ぜひ参考にしてみてください。

【初級編】初心者におすすめの本5選

初級者向けのおすすめのSNSマーケティング本は次の5冊です。

• いちばんやさしいマーケティングの教本
• マンガでわかるWebマーケティング
• 世界一わかりやすいマーケティングの教科書
• マーケター1年目の教科書
• 100円のコーラを1000円で売る方法

いちばんやさしいマーケティングの教本

トレンドを押さえつつマーケティングの基本をしっかり学べる入門書です。商品開発や新規事業を立ち上げたい人、広報部門などに配属されてさらっと基本知識を押さえておきたいという人などにおすすめ。マーケティング担当だけでなく、多くのビジネスパーソンに役立ちます。

マンガでわかるWebマーケティング 改訂版 Webマーケッター瞳の挑戦!

Web担当者Forum発の人気漫画「Webマーケッター瞳」を書籍化した「マンガでわかるWebマーケティング」の新装版です。わかりやすい漫画とストーリーにそって丁寧にWebマーケティングが学べる解説本として人気だった前作から、近年のデジタルマーケティングへの対応、現場で役立つノウハウなどが追加されています。

世界一わかりやすいマーケティングの教科書

2011年にリリースされたマーケティングの入門書です。「マーケティングの基本は、まず社内・社外の関係者とのコミュケーションから」という基本理念をベースに、できるだけ専門用語や専門手法を避け、あくまでマーケティングの基本的な考え方と流れがわかるような内容となっています。

マーケター1年目の教科書

成功しているマーケターに共通する思考＆行動パターンを7つのカテゴリと50個のパターンに分類し、少しずつ実践できる内容にまとめた一冊。「ペルソナを明確にするためにやるべきこと」「カスタマージャーニーをうまく描くためには？」「自社の顧客がいるチャネルを探し出す方法」など、ビジネスを始めるにあたって、漠然としていた疑問や不安をマーケティングの観点から丁寧に解説しています。

100円のコーラを1000円で売る方法

コトラーからブルーオーシャン、キャズム理論といった、マーケティングにおいて押さえておきたい用語や方法論をストーリー形式で学べる一冊です。日本が抱える「高品質で多機能、でも低収益」といった課題から、「省エネルックが失敗してクールビズが成功した理由」「キシリトールガムが売れた理由は」 など、身近なところから実例をあげ、楽しみながら学ぶことができます。

【中級編】中級者におすすめの本5選

中級者向けのおすすめのSNSマーケティング本は次の5冊です。

• デジタルマーケティングの定石
• たった一人の分析から事業は成長する
• 苦しかったときの話をしようか
• ドリルを売るには穴を売れ
• シュガーマンのマーケティング30の法則

デジタルマーケティングの定石

「デジタルにできること・できないことを理解する」「最新技術・バズワードは「魔法の杖」ではない」「A/Bテスト・SEO・アトリビューションは無駄」など、3万サイトの定量分析とユーザー行動観察の定性分析を掛け合わせたコンサルティング経験を持つ著者がその知見を惜しみなく詰め込んだ一冊です。

たった一人の分析から事業は成長する

「ロート製薬にて化粧水「肌ラボ」を本数ベースで日本No.1」「スマートニュースではiPhoneアプリランキング100位圏外から1年でNo.1へ」といったP&G出身の西口一希氏が確立したフレームワークの理論と実践を惜しみなく公開しているマーケター必読の一冊。たった一人の「N1｝を分析する「顧客起点マーケティング」から未購買顧客を顧客化、さらにロイヤル顧客化するアイデアが詰まっています。

苦しかったときの話をしようか

年間集客が減少し倒産確実といわれていたUSJを、年間集客数約2倍にまで増やし再建させた稀代のマーケター森岡毅氏が、大学生になる息子のために書きためていた文章を書籍化した一冊。就活・昇進・転職・起業など学生だけでなく、ベテラン会社員にも刺さる内容となっています。

ドリルを売るには穴を売れ

2006年にリリースされたベストセラー本。「ドリルを売るには穴を売れ」とはマーケティング業界でよく言われる言葉です。「価値」を切り口に、売り方の基本を「ベネフィット」「ターゲティング」「差別化」といった流れで学ぶことができます。20年近く経過したいまでも、十分役に立つ古典的名著です。

シュガーマンのマーケティング30の法則

米国のダイレクトマーケティング界で大きな成功を収めた人物・ジョセフ・シュガーマンによる一冊。カタログ販売でもテレビショッピング番組でも売り上げを左右するのは「言葉の力」だとし、たったひとつ言葉の表現を変えるだけで売上は大きく変わると言います。手ごわい顧客の心を動かし、ついには購買を決めさせてしまう心理的ノウハウを30のポイントに絞って解説している実践的な内容です。

【上級編】上級者におすすめの本5選

上級者向けのおすすめのSNSマーケティング本は次の5冊です。

• ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム
• コトラーのマーケティング4.0
• Z世代マーケティング 世界を激変させるニューノーマル
• データ・ドリブン・マーケティング 最低限知っておくべき15の指標
• 確率思考の戦略論 ＵＳＪでも実証された数学マーケティングの力

ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム

世界で最も影響力のある経営学者クレイトン・クリステンセンによるマーケティングの解説書です。「顧客が商品Aを選択して購入するということは、片づけるべき仕事（ジョブ）のためにＡを雇用することである」というインパクトのあるひと言から、「人はなぜそれを買うのか？」を解き明かしていく内容となっています。

コトラーのマーケティング4.0

「近代マーケティングの父」「マーケティングの神様」とも称される、フィリップ・コトラーの名著です。「マーケティング3.0」で示された「人間中心のマーケティング」をバージョンアップさせ、ビジネスに取り入れるための戦術を徹底解説しています。シェアリングエコノミー、ナウエコノミー、オムニチャネル・インテグレーション、コンテンツ・マーケティング、ソーシャルCRMといったトレンドにも完全対応した、超実践本です。

Z世代マーケティング 世界を激変させるニューノーマル

生まれたときからデジタルデバイスに触れ、多感な年頃にコロナ禍を経験、今後20年の消費やビジネスを根こそぎ変えると言われるキープレーヤー「Z世代」をテーマにしたマーケティング実践本です。買い物も職探しも動画サイト、広告はターゲティングありき、共感できないブランドはスルー、貯蓄と投資が好き、借金は嫌いなど、膨大なリサーチで見えてきたZ世代のリアルを深掘りした一冊となっています。

データ・ドリブン・マーケティング 最低限知っておくべき15の指標

「フォーチュン500社の業績上位20％の企業に共通する成功のカギは、データ解析にもとづくマーケティング（データドリブン・マーケティング）の意思決定である」という導入から、日本企業がそれらビッグデータを活かせていない理由を「15の指標」に分けて解説した一冊。内容を正しく理解した担当者が一人いればできることがほとんどであり、すぐにでも実践できる内容として紹介されています。

確率思考の戦略論 ＵＳＪでも実証された数学マーケティングの力

「苦しかったときの話をしようか」でも紹介した、USJのマーケター・森岡毅氏による上級者向けのマーケティング実践書です。「ビジネス戦略とは確率論である」「成功確率はある程度操作できる」「需要予測はそのための有用な道具である」など、USJをV字回復させたノウハウが詰まった一冊です。

マーケティング本選びは自分に合っているかが重要

参考書やビジネス本を選ぶときは「自分に合ったものか」が重要です。とくにマーケティングのように、進みたい分野や求める結果によって内容が異なるものは、慎重に選ぶようにしましょう。時代に合わせて変化の大きいビジネスの世界で、トレンドや最新の情報をしっかりと押さえておくことも大切になってきます。

自身の理解度や活かしたいビジネス分野に応じた書籍を選び、ぜひ自分のビジネスにも役立てていきましょう。本記事が、参考になれば幸いです！