SNS広告は各SNSのプラットフォームに配信できる広告です。近年はSNSユーザーの増加に伴い、SNS広告の重要性が高まっています。しかし、SNS広告と聞いてもいろんな疑問点があるでしょう。
「そもそもSNS広告の仕組みがわからない」「SNS広告を上手に活用して集客に役立てたい!」など、多くの悩みがあるはずです。
今回はSNS広告の特徴や種類、費用や具体的な活用法などを徹底解説しました。また、本記事の後半部分ではSNS広告の成功事例を解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。本記事を読めばSNS広告の全体像がわかり、SNS広告を使って自社の集客率がアップできるはずです。
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SNS広告とは?
SNS広告とは、SNSのプラットフォームに配信する広告です。TwitterやInstagram、YouTube、Facebook、LINE、TikTokなどで広告を配信できます。各媒体によって配信できる場所はさまざまです。
- 通常の投稿を見られるタイムラインに配置できる広告
- 動画機能を活用した広告
- おすすめやいいねに基づいて表示される広告
- ストーリーへ掲載できる広告
- UGCに近いショート動画による広告
SNS広告をクリックすると商品が載るホームページやECサイト、LP、会員登録画面などへ誘導される仕組みです。集客や売上アップなど、SNS広告はさまざまな目的を達成するために使用されます。
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SNS広告とweb広告の違い
SNS広告とWeb広告の違いを解説します。まずは、2種類に分かれているWeb広告の全体像を理解しましょう。
- Web広告:リスティング広告(検索連動型広告)やアドネットワーク広告といったWeb媒体に掲載される広告のこと。
- SNS広告:SNSのプラットフォームに配信する広告
Web広告よりも、SNS広告は対象ユーザーに見てもらいやすいのが特徴です。広告を出稿する対象のSNSに登録しているユーザーかつ、そのカテゴリに興味のある方へ配信できるのがSNS広告の強みです。
例えば「このアカウントをフォローしている方に広告を出す」「このカテゴリやテーマに興味を持っている方に広告を出す」などです。したがって、より訴求力の高い広告でクリック率やCVR率がアップしやすいのです。
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SNS広告を使う3つのメリット【Web広告よりも良いかも…?】
Web広告よりもSNS広告を使うメリットを3つ紹介します。古くからあるリスティングあやアドネットワークなどのWeb広告が重要視されていますが、実はSNS広告にしかないメリットもたくさんあります。
高い情報拡散力
SNS広告を使うメリットの1つ目は情報拡散力の高さです。SNSの情報伝達速度のスピーディーさが特徴的で、SNS広告にもスピーディーさが適用されるためです。SNS広告にはいくつか種類がありますが、以下の4つが代表的なSNS広告になります。
- Instagram:独自のアルゴリズムによる拡散(発見、おすすめ)
- Twitter:タイムリーな情報をユーザーが自発的に拡散(いいね、RT、引用RT)
- YouTube:視聴履歴に基づいたおすすめ動画を自動で表示
- TikTok:ショート動画によるUGC訴求による拡散
上記のように、SNSの特徴によって拡散されやすい情報や方法が異なります。SNS広告はSNSの高い情報拡散力を活かした広告です。
精度の高いターゲティング
SNS広告を使うメリットの2つ目は精度の高いターゲティングです。SNS広告を配信する際には年齢や居住地域、職業、興味関心のあるジャンル、フォローしているアカウントなどを細かく設定できるためです。
SNSアカウント作成時に入力する大まかな個人情報を併用しているため、Web広告よりも精度の高いターゲティングを実現できます。費用対効果も大きくなり、より高い広告効果を期待できます。
ブランディングのしやすさ
SNS広告を使うメリットの3つ目はブランディングがしやすい点です。各SNSに応じてユーザー層は異なり、一貫性を持ってSNS広告を配信できるためです。具体的には、Instagram広告がわかりやすいでしょう。
Instagramユーザーは女性の割合が高く、コスメやファッション、料理などのジャンル需要が強い傾向です。SNS広告を通じて企業アカウントを見たユーザーは、フォロワーやファンになってくれる可能性が高いのです。
情報発信も積極的におこないながらSNS広告を組み合わせると、より高いブランディング効果を得られます。
関連記事:ブランディングとは?基本的な考え方や目的、戦略の立て方まで
SNS広告を上手に活用するコツ5選
SNS広告を上手に活用するコツを5つ紹介します。小手先のテクニックだけではなく、具体的な目標設定やマインド面などがSNS広告を使いこなすコツですので、ぜひ参考にしてください。
SNS広告の費用対効果の高め方を知りたい方は下記も参考にしてみてください↓↓
(外部リンク)SNS広告の費用に関することを解説 課金方法や費用相場、費用対効果の高め方まで
ターゲットの明確化
SNS広告を上手に活用するコツ1つ目はターゲットの明確化です。ターゲットを明確にしなければ、SNS広告で十分な成果を上げられないためです。例えば、下記のようなペルソナシートを活用するのがおすすめ。
- 年齢と性別
- 職業
- 具体的な悩み
- よく使うSNS
- 趣味や興味関心のあるジャンル
ターゲット層を決める際は絞りすぎないのがポイントです。3〜5つ程度の項目で限定しましょう。まずはターゲットを明確化するのが大切です。
SNS媒体の選定 -SNS広告の種類を知る-
SNS広告を上手に活用するコツ2つ目はSNS媒体の選定です。SNSによって特徴やユーザーの層が大きく異なるためです。主要SNSの特徴やユーザー層を下記にまとめました。
特徴 | ユーザー層の特徴 | |
テキスト投稿がメイン。ユーザーによる情報拡散が特徴。 | あらゆる世代が活用中。学びや趣味、ビジネスなど幅広い目的で使用されています。 | |
写真や動画投稿がメイン。独自のアルゴリズムによる拡散が特徴。 | 女性ユーザーやZ世代が多い傾向。視覚性が重要視されています。 | |
YouTube | 動画投稿がメイン。 | 暇つぶし〜熱狂的なファンまで幅広いユーザーがいます。 |
世界中で使用されており、ビジネスシーンでも多く活用されています。 | 企業アカウントが多く、BtoBビジネスの広告が効果的。 | |
TikTok | ショート動画とレコメンデーション | Z世代で圧倒的な人気のSNS。短い動画での訴求が可能。 |
上記のようにSNSの仕組みとユーザー層は異なります。宣伝したい商品やターゲットに応じて、広告を配信するSNSを選定しましょう。
広告を見せるときの工夫
SNS広告を上手に活用するコツ3つ目は広告を見せるときの工夫です。ターゲットやSNS媒体を選定できても、肝心な広告が魅力的でなければクリック率は上がりません。広告の作り方には基礎的なルールがあります。
- 1メッセージ
- メインカラーは1色
- サブカラーは2~3色程度
- レイアウトが非常に重要
- ユーザーの視線の導線を意識
上記を基本ルールを参考にしながら、広告の見せ方には工夫しましょう。
ユーザーの心理状態を認識
SNS広告を上手に活用するコツ4つ目はユーザーの心理状態を認識することです。心理状態に合った施策を講じなければ、ユーザーが離脱するためです。例えば、セミナー参加者を集めるためにInstagramでフィード広告を配信したとしましょう。
クリック先が応募フォームの場合、多くのユーザーが離脱するはずです。セミナーの詳細情報が知りたいユーザーに対して、応募フォームを真っ先に持ってきたためです。このようなミスは少なくありませんので、ユーザーの心理状態を意識した施策を講じましょう。
効果検証
SNS広告を上手に活用するコツ5つ目は効果検証です。定期的な効果検証がSNS広告の効果を最大限に高めるためです。具体的には、以下のような項目をメインにチェックしてください。
- インプレッション数
- クリック率
- CVR率
どの項目が目標の何%達成されているかを計算すると、次に必要な施策がわかります。効果検証を怠るのは極めてもったいない行為です。効果検証と改善策はセットで考えながら、定期的にチェックしましょう。
SNS広告の費用は30万円~ほど
企業のSNS広告の費用は月に約30万円~ほどは用意しておくと良いでしょう。しかし、SNS広告はあらかじめ決まった広告費が設定されていません。SNS広告は運用型広告ですので、広告が配信されたあとに広告費が決定するためです。
例えば、インプレッション課金型やクリック課金型、動画視聴型などのプランによって最低金額や課金方法が異なります。まずは自社でSNS広告に使える予算を設定しましょう。決めた予算内で最大限の効果を得る工夫が大切です。
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SNS広告の種類別「成功事例3選」
SNS広告の成功事例を3つ紹介します。原理原則の理解も大切ですが、実例から学べることはとても多いのです。「自社ならどのように広告運用しようかな?」といった視点を持ちながらご覧ください。
関連記事:Web集客に成功した企業事例6つ|事例から学ぶ成功に欠かせないポイント
アース製薬株式会社(Twitter広告)
アース製薬株式会社は殺虫剤といった衛生薬品の製造・販売をおこなっています。アース製薬は2018年のエイプリルフールに「らくハピお風呂できのこ栽培」といったジョークをTwitter広告で流しました。
お風呂できのこを栽培するといった斬新なアイディアが評判になり、1日で97万インプレッションを獲得しています。企業や商品の認知に大きく貢献しました。
日本航空株式会社(Instagram広告)
2020年の4月、日本航空株式会社は当時話題性のあったラグビー選手を、Instagramのストーリーズ広告に起用しました。15秒の短編動画にラグビーのルールやプチ情報を入れた動画広告です。
想像以上の反響で1,000万以上のリーチを獲得しました。話題性やターゲットを適切に決められると大きな反響を呼べる事例です。
株式会社やまちや(Facebook広告)
株式会社やまちやは健康食品を手がける企業です。FacebookとInstagramで動画広告を配信し続けた結果、CVR率が約2倍アップしました。Facebook広告はInstagramとの相性がよく、とても扱いやすいのがメリットです。
スマートフォンで見られるようなサイズ感でしたので、ユーザーが楽しめるような工夫も大切でしょう。
【初心者でも簡単】SNS広告は使いやすくておすすめ
今回はSNS広告の仕組みや特徴などを解説しました。SNS広告を活用するコツは各SNSユーザーの特性を把握し、具体的な目標を持って運用することです。本記事を参考にしながら、ぜひSNS広告を使って自社の集客にお役立てください。